東京税務調査・査察研究所
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社説:石綿訴訟判決 国勝訴でも責任は重い
- 2011-08-30 Tue 13:23:41
- 未分類
アスベスト(石綿)の被害を巡り国家賠償を求めた裁判で、大阪高裁は、国に損害賠償を命じた1審判決を取り消し、原告敗訴の判決を言い渡した。長年にわたって石綿肺などで苦しんできた原告住民にとって極めて厳しい判決だ。国は勝訴したとはいえ、判決は石綿被害に対する国の取り組みの不十分さも指摘しており、行政の責任として早急に被害者の救済を図らなければならない。
昨年5月の大阪地裁判決は、国が石綿による健康被害を防止するための権限を行使しなかった違法性を認定。そのうえで「労相は事業者が経済的負担を負うことを理由に労働者の安全をないがしろにすることはできない」として、国に事業者と同等の責任があると判断した。
これに対し、大阪高裁判決は「国による一連の措置は著しく合理性を欠くとは認められない」として1審の判断を覆し、原告の主張を全面的に退けた。「厳格な規制は産業社会の発展を阻害する」という論理で行政の裁量権を幅広くとらえた。
一方で判決は、現在も石綿による深刻な健康被害が生じている現実を踏まえ、過去の危機管理は十分ではなく、その検証が今後の行政上の課題だとも述べた。国はこの指摘を重く受け止めるべきだ。
石綿による健康被害は、05年に機械メーカー「クボタ」の旧工場の従業員や周辺住民に中皮腫や肺がんなどの患者が出ていたことが分かり、急速に社会問題化した。クボタなど大手企業による被害では、企業補償が図られているケースもある。しかし、零細企業や既に廃業した企業だった場合、今回の訴訟の原告のように被害者は置き去りにされやすい。被害者の高齢化も進んでおり、国はこうした実情を真剣に考慮する必要がある。
石綿肺や中皮腫、肺がんなど石綿による健康被害は、いずれも発症までの潜伏期間が長いという特徴がある。中皮腫での死者は00年からの40年間で10万人に上るという予測もあり、今後数十年にわたって被害は拡大していく。
政府は04年に石綿の使用を原則禁止し、06年に患者・遺族の救済を図る石綿健康被害救済法を施行した。しかし、救済対象が限られているうえ、医療費の支給などに限定されている。今後も増えることが確実な被害者を救済するため、政府は早急に救済法を改正し、支給金の増額や救済対象の拡大を図るべきだ。
国内で建材に使われた石綿は800万〜900万トンに上ると推計され、大部分はいまだに建物の中に残っている。危険な石綿の使用を長年容認してきた国は、石綿がない社会を実現する責任がある。
毎日新聞 2011年8月29日 2時30分
昨年5月の大阪地裁判決は、国が石綿による健康被害を防止するための権限を行使しなかった違法性を認定。そのうえで「労相は事業者が経済的負担を負うことを理由に労働者の安全をないがしろにすることはできない」として、国に事業者と同等の責任があると判断した。
これに対し、大阪高裁判決は「国による一連の措置は著しく合理性を欠くとは認められない」として1審の判断を覆し、原告の主張を全面的に退けた。「厳格な規制は産業社会の発展を阻害する」という論理で行政の裁量権を幅広くとらえた。
一方で判決は、現在も石綿による深刻な健康被害が生じている現実を踏まえ、過去の危機管理は十分ではなく、その検証が今後の行政上の課題だとも述べた。国はこの指摘を重く受け止めるべきだ。
石綿による健康被害は、05年に機械メーカー「クボタ」の旧工場の従業員や周辺住民に中皮腫や肺がんなどの患者が出ていたことが分かり、急速に社会問題化した。クボタなど大手企業による被害では、企業補償が図られているケースもある。しかし、零細企業や既に廃業した企業だった場合、今回の訴訟の原告のように被害者は置き去りにされやすい。被害者の高齢化も進んでおり、国はこうした実情を真剣に考慮する必要がある。
石綿肺や中皮腫、肺がんなど石綿による健康被害は、いずれも発症までの潜伏期間が長いという特徴がある。中皮腫での死者は00年からの40年間で10万人に上るという予測もあり、今後数十年にわたって被害は拡大していく。
政府は04年に石綿の使用を原則禁止し、06年に患者・遺族の救済を図る石綿健康被害救済法を施行した。しかし、救済対象が限られているうえ、医療費の支給などに限定されている。今後も増えることが確実な被害者を救済するため、政府は早急に救済法を改正し、支給金の増額や救済対象の拡大を図るべきだ。
国内で建材に使われた石綿は800万〜900万トンに上ると推計され、大部分はいまだに建物の中に残っている。危険な石綿の使用を長年容認してきた国は、石綿がない社会を実現する責任がある。
毎日新聞 2011年8月29日 2時30分
「賭けゴルフ」記事訴訟、横峯議員が請求放棄へ
- 2011-08-30 Tue 13:22:50
- 未分類
賭けゴルフをしたなどと報じた「週刊新潮」の記事で名誉を傷付けられたとして、民主党の横峯良郎参院議員(51)が発行元の新潮社などに5500万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、横峯議員が、自ら起こした訴えに理由がないことを認める「請求放棄」を東京高裁に申し立てることがわかった。
請求放棄は、法的には原告側敗訴の確定判決と同じ効力を持つ。
新潮社によると、横峯議員側の代理人弁護士から今月19日、「請求を放棄する」との連絡があったという。同高裁は、今月30日に予定されていた控訴審の判決期日を取り消し、口頭弁論に変更した。この口頭弁論で手続きが行われ、訴訟が終結する見通し。
訴訟の対象となったのは、2007年8月30日号から4回にわたり掲載された記事。横峯議員が知人らと高額の賭けゴルフをし、飲食店で品位を欠く振る舞いをしたなどと報じた。横峯議員は「ほとんどが事実ではない」として提訴したが、1審・東京地裁での本人尋問で、賭けゴルフをした経験があることなどを自ら認めた。同地裁は昨年11月、「記事の重要部分は真実」として請求を棄却した。
(2011年8月29日15時27分 読売新聞)
請求放棄は、法的には原告側敗訴の確定判決と同じ効力を持つ。
新潮社によると、横峯議員側の代理人弁護士から今月19日、「請求を放棄する」との連絡があったという。同高裁は、今月30日に予定されていた控訴審の判決期日を取り消し、口頭弁論に変更した。この口頭弁論で手続きが行われ、訴訟が終結する見通し。
訴訟の対象となったのは、2007年8月30日号から4回にわたり掲載された記事。横峯議員が知人らと高額の賭けゴルフをし、飲食店で品位を欠く振る舞いをしたなどと報じた。横峯議員は「ほとんどが事実ではない」として提訴したが、1審・東京地裁での本人尋問で、賭けゴルフをした経験があることなどを自ら認めた。同地裁は昨年11月、「記事の重要部分は真実」として請求を棄却した。
(2011年8月29日15時27分 読売新聞)
国保滞納者の差し押さえ急増、4年で5倍 朝日新聞調査
- 2011-08-29 Mon 13:54:29
- 未分類
国民健康保険(国保)の保険料を滞納し、財産を差し押さえられる世帯が増えている。朝日新聞社が19の政令指定市と東京23区に聞いたところ、回答があった37市区の差し押さえ件数の合計が、2010年度までの4年間で5倍に増えたことがわかった。差し押さえた財産を換金するケースも急増。雇用悪化を背景に国保料収納率の低下に歯止めがかからず、強制徴収が加速している実態が浮き彫りになった。
調査は7月、計42市区を対象に06〜10年度の差し押さえ状況を聞いた。仙台、京都両市と東京都渋谷区は10年度分について「未集計」「非公表の段階」と回答。大田、板橋両区は「古いデータが残っていない」と答えた。残る37市区の差し押さえ件数は06年度、計3429件だったが、10年度は4.96倍の計1万7020件に増加。特に指定市の伸びが大きく、増加率は6.6倍に上った。
10年度でみると、指定市では横浜(2913件)、福岡(1745件)、名古屋(1254件)の順に多く、北九州は99件だった。23区は杉並区の943件が最多。差し押さえた財産の内訳は預貯金が50%で最も多く、保険(22%)、不動産(15%)と続いた。36市区が回答を寄せた差し押さえ金額(滞納額)は総額91億3千万円。4年前に比べて4.6倍となった。
朝日新聞 2011年8月29日5時0分
調査は7月、計42市区を対象に06〜10年度の差し押さえ状況を聞いた。仙台、京都両市と東京都渋谷区は10年度分について「未集計」「非公表の段階」と回答。大田、板橋両区は「古いデータが残っていない」と答えた。残る37市区の差し押さえ件数は06年度、計3429件だったが、10年度は4.96倍の計1万7020件に増加。特に指定市の伸びが大きく、増加率は6.6倍に上った。
10年度でみると、指定市では横浜(2913件)、福岡(1745件)、名古屋(1254件)の順に多く、北九州は99件だった。23区は杉並区の943件が最多。差し押さえた財産の内訳は預貯金が50%で最も多く、保険(22%)、不動産(15%)と続いた。36市区が回答を寄せた差し押さえ金額(滞納額)は総額91億3千万円。4年前に比べて4.6倍となった。
朝日新聞 2011年8月29日5時0分
個人住民税:滞納、4年ぶりに減少 特別班設置1年間で8億4300万円処理 /三重
- 2011-08-29 Mon 13:52:32
- 未分類
県の個人住民税特別滞納整理班が、昨年4月の設置後1年間で約8億4300万円の滞納処理を行い、過去最高を更新してきた県内の個人住民税の未処理額が4年ぶりに減少したことが分かった。津市桜橋3の県津庁舎で25日開かれた市町税務徴収担当課長会議で、県が報告した。
同班は、年々増え続ける個人住民税(県民税や市町民税)の未収額縮減を目的に各市町に呼び掛けて設置。初年度は津市や大台町など10市町が参加し、職員を1人ずつ同班に派遣し、県職員6人とともに各市町で滞納整理を進めた。
初年度の滞納整理対象となったのは10市町の3265人分、約10億2500万円。このうち約3億9100万円を徴収したのをはじめ、差し押さえや分納を約束させるなどで82%余の約8億4300万円を処理した。この結果、09年度末で過去最高の約150億円だった未処理額は約143億円に減った。
また、前年度から繰り越した滞納額の徴収率は、大台町が63・5%と県内29市町で1位になるなど、上位10位の中に同班に参加した7市町が入った。
今年度の参加市町は11市町で、8億5000万円の処理を目指す。同班は「参加市町以外にも未処理額が多い自治体はある。さらに多くの市町に参加してもらいたい」と話している。【田中功一】
毎日新聞 2011年8月26日 地方版
同班は、年々増え続ける個人住民税(県民税や市町民税)の未収額縮減を目的に各市町に呼び掛けて設置。初年度は津市や大台町など10市町が参加し、職員を1人ずつ同班に派遣し、県職員6人とともに各市町で滞納整理を進めた。
初年度の滞納整理対象となったのは10市町の3265人分、約10億2500万円。このうち約3億9100万円を徴収したのをはじめ、差し押さえや分納を約束させるなどで82%余の約8億4300万円を処理した。この結果、09年度末で過去最高の約150億円だった未処理額は約143億円に減った。
また、前年度から繰り越した滞納額の徴収率は、大台町が63・5%と県内29市町で1位になるなど、上位10位の中に同班に参加した7市町が入った。
今年度の参加市町は11市町で、8億5000万円の処理を目指す。同班は「参加市町以外にも未処理額が多い自治体はある。さらに多くの市町に参加してもらいたい」と話している。【田中功一】
毎日新聞 2011年8月26日 地方版
相続の「争続」避けたい 遺言信託、10年で倍増7万件
- 2011-08-26 Fri 09:14:54
- 未分類
http://www.asahi.com/national/update/0822/OSK201108220094.html
相続に備えて信託銀行に遺言書を預け、死後の財産分配までを任せる「遺言信託」の利用が増えている。権利意識の高まりによる相続争いの増加に加え、テレビ番組などで遺言が身近になったことや、高齢化も影響しているという。東日本大震災をきっかけに若年層の関心も高まっている。
神奈川の60代の主婦は、子どものいなかった叔母が遺言を残さずに亡くなったため、アパートや土地など不動産の親類間での分配の差配や、複雑な手続きに苦労した。自分は資産家ではないが、「子どもにはあんな思いはさせたくない」と、このほど大手信託銀行と遺言信託の契約を結んだ。
信託協会(東京)によると、信託銀行が預かる遺言書は2010年度、10年前の2.3倍の7万2333件に達した。かつて遺言信託は「上客に勧める、知る人ぞ知るといった商品だった」(三菱UFJ信託銀行の灰谷健司・財務コンサルタント)が、最近は一般に広く利用され始めているという。
背景として指摘されるのは、核家族化による個人の権利意識の高まりだ。09年に家庭裁判所に持ち込まれた相続争いは過去最多の1万4964件。同年、調停・審判で結論が出た件数は、遺産額5千万円超が00年比12%減の1695件なのに対し、5千万円以下は5割増の5697件だった。遺産争いの少額化が目立つ。
大手信託銀行の担当者は「以前は顧客に遺言信託を勧めたら縁起でもないと怒られたが、最近は抵抗なく聞いてもらえるようになった」と話す。身近な法律問題を扱うテレビ番組や雑誌の特集が増えたことも影響しているとみる。
相続に備えて信託銀行に遺言書を預け、死後の財産分配までを任せる「遺言信託」の利用が増えている。権利意識の高まりによる相続争いの増加に加え、テレビ番組などで遺言が身近になったことや、高齢化も影響しているという。東日本大震災をきっかけに若年層の関心も高まっている。
神奈川の60代の主婦は、子どものいなかった叔母が遺言を残さずに亡くなったため、アパートや土地など不動産の親類間での分配の差配や、複雑な手続きに苦労した。自分は資産家ではないが、「子どもにはあんな思いはさせたくない」と、このほど大手信託銀行と遺言信託の契約を結んだ。
信託協会(東京)によると、信託銀行が預かる遺言書は2010年度、10年前の2.3倍の7万2333件に達した。かつて遺言信託は「上客に勧める、知る人ぞ知るといった商品だった」(三菱UFJ信託銀行の灰谷健司・財務コンサルタント)が、最近は一般に広く利用され始めているという。
背景として指摘されるのは、核家族化による個人の権利意識の高まりだ。09年に家庭裁判所に持ち込まれた相続争いは過去最多の1万4964件。同年、調停・審判で結論が出た件数は、遺産額5千万円超が00年比12%減の1695件なのに対し、5千万円以下は5割増の5697件だった。遺産争いの少額化が目立つ。
大手信託銀行の担当者は「以前は顧客に遺言信託を勧めたら縁起でもないと怒られたが、最近は抵抗なく聞いてもらえるようになった」と話す。身近な法律問題を扱うテレビ番組や雑誌の特集が増えたことも影響しているとみる。
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